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恋の門
一言でいって、これは映画ではないです。舞台に近いというか、これそのまま舞台でやってもいけるんじゃない?と思ってしまいました。まあ松尾スズキが監督なのだからしょうがないっちゃあそうかもしれません。しかし、始まりから終わりまでずっと舞台のノリでやられるのはなんだかなあ…。ずるいですよね。だってこの作品はあくまでも『映画』であって、『舞台』ではないのだから。
ストーリーは、オタクと自称漫画芸術家の二人が、価値観の違いを乗り越えて結ばれるという結構王道なラブストーリーです。私は原作を読んではいないのですが、原作とは結構違うみたいですね。役者も良い演技をしており、とくにコスプレマニアのOL・恋乃を演じた酒井若菜は素晴らしいです。それに自称漫画芸術家・門の松田龍平。彼は本当に作品ごとに成長していきますね。彼の出演作の中ではこの作品が一番いい演技をしています。
しかし過剰なサブカル系の方々のカメオ出演は松尾さんの友達自慢にみえるし、舞台的演出は鼻につくし、おいしいところは松尾さん演ずる元売れっ子漫画家・毬藻田がもってくし・・・松尾ファンにはたまらないのかもしれませんが、「結局松尾さんの自己満足じゃん」と思ってしまいました。決して悪い作品ではないのですけどね。笑えるところも結構あるし。恋の門_b0040244_18315817.jpg
まあ、個人的には塚本晋也と松田龍平のツーショットがみれただけでも満足でしたけれど。

さーばー
by chuoeiken | 2004-10-18 18:32 | ラブストーリー
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