笑の大学

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時は昭和十五年、笑を弾圧しようとする検閲官と、ある劇団の喜劇作家のお話。検閲官は劇作家に無理難題をふっかけ、劇作家はそれに沿うように台本を手直しする。そのうちに検閲官も台本作りに引き込まれていき…

(注意:完全に舞台ありきの感想なのであまり参考にならないと思います)
 終始クスクス笑いで、大笑いするような場所はなかったように思う。が、ラストは、なんと言うか感動の笑いが起きた。なかなかいい映画だと思う。見て損はないですよ。

 ただ、稲垣吾郎の演技はもうちょっとどうにかならなかったのか?感情が薄い上に演技が表面で滑っている感じがする。多分コメディとコントを混同しているのではないだろうか?演技がコント臭かった。しかも、二人芝居という形式をとっているため、普通の映画より役者の演技力が物を言い、役所広司と稲垣吾郎の差が強調されてしまっている。だから頭が話に入り込もうとするたびに突き放されて何か悔しかった。

 この作品はもともと舞台だった。そして私はその舞台が大好きなので、映画と舞台は違うと自分に言い聞かせながら、見てきたが、やっぱ無理だった。舞台が頭から離れなかった。よって家に帰ってから、また舞台版を見てしまった。やっぱこっちの方がおもしれえや。

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舞台は
役所広司が西村雅彦(向坂)
稲垣吾郎が近藤芳正(椿)
で、二人ともすばらしい演技をしていた。まさに演技合戦。多分上で稲垣吾郎をこき下ろしているのは、舞台のほうを見ているからだろう。
 正直に言って、映画版は舞台版にほとんど勝っているところがないように思う。間の取り方、緊張感、演技。この三点が向坂と椿の距離を感じさせ、次第に距離が縮んでいく二人を感じさせ、最後に生まれる友情を感じさせるのである。その心の変化が観客を取り込み、ハラハラさせ、笑わせ、感動させ、また笑わせる。「笑いには力がある」中学生のとき初めて見て本当にそう思った。多分ジャクチョウの話を聞くより100倍感じると思います。言ってみれば本当に私の笑の「大学」かもしれない。

 話を映画に戻すと、妙に違和感のある台詞があった。召集令状をもらった椿が向坂に言った「お国のために死んできます」という台詞。「よ」がついたらその後の向坂の「お国のために死ぬだなんて言うな」が宙に浮いてしまうと思うのだがどうだろう?もちろん舞台では「よ」は無かった。ここはエンディングの核の部分なので少々細かい気もするけれど突っ込ませてもらう。
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by chuoeiken | 2004-11-02 13:10 | コメディ
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