カテゴリ:西部劇( 1 )
ウェスタン(監督セルジオ・レオーネ、米=伊,1969年)
 
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 稀代の西部劇である。ストーリー、役者、美術、音楽、構図、全てが完璧と言っていい位の出来なのである。この映画を観た人は、ファーストシーンから、エンドクレジットまで「映画」を堪能できること請負である。
 何より凄いのは、約40年前の作品にも関わらず「古臭さ」を感じさせない事である。画面の隅々(または画面に映らない箇所)まで作り込まれた美術が要因のひとつであると考えられる。近年、日本でもアメリカでも「時代劇」が大量に作られてきたが、ここまで見事な美術は見たことがない。役者も全員が「西部劇」の「顔」をしているのである。男は誰もが薄汚れた顔をしている。着ている服からすら、男達が生きてきた人生を感じさせる位である。本物の映画を作るには、これ位作りこんだ美術が必要なのである。
 ストーリーも、単純な勧善懲悪でないところが良い。なぜ、主人公の男(チャールズ・ブロンソン)はフランク(ヘンリー・フォンダ)に恨みを持っているのか。その疑問はラストまで明かされない。登場人物のキャラクターが独特で、行動が予測できないところが面白いのである。登場人物の個性と、徐々に謎が明らかにされていくサスペンスタッチ(全くサスペンスではないが)のストーリーがマッチして見事な味わいを醸し出しているのだ。その物語をエンリオ・モリコーネの哀愁に満ちた音楽が、さらに盛り上げている。
 セルジオ・レオーネの傑作は数々あるが(『夕陽のガンマン』、『ワンス・アップ・オン・タイムス・イン・アメリカ』など)、『ウェスタン』は最も完成度の高い傑作である。
                      三橋 慶太                           
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by chuoeiken | 2005-10-26 18:11 | 西部劇



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