カテゴリ:青春映画( 12 )
17才
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以前観た映画を観返してみると、随分感じるものが違うことに気付く。ぼくが影響されやすいたちだということもあるのだろうが、それにしたって面白いものである。

レイトショー限定上映であったこの作品は、自主制作の雰囲気がありありと、というかその雰囲気しか感じ取れずチープで、洗練されていない。しかし主演級の若手女優たちと、随所に現れる有名脇役俳優陣(監督である木下ほうかや、田中要次、徳井優など)。最近でも聞くような名前であれば、松田龍平や山崎裕太などもキャスティングされている。そんな良質な演じ手たちが粗い映像をまとめ上げていく要因になっている。
画面の暗さのせいで顔の判別がしづらいとか、台詞が聞き取りづらいというようなアラもあり没頭はし難い。スナップの利いたシュールギャグを織り込みはすれど、話そのものはよくありがちな、ハイティーンの日常を映画的に綴っただけのもの。
しかし趣味が悪いぼくは、その安っぽさやBGMのピアノや、「学校の屋上で、女子高生が二人タバコを吸う」といった至極分かりやすいシチュエイションにだまされて、この映画が大好きになってしまったのである。だから散々批判的に書いてはみたものの、全体の粗さも味だと思っているし実際は、だまされただなんて思っていない。
きっとどんなに批評眼を養っても、この映画を72分ばっちり観て、七尾旅人のエンディング・テーマを聴いたら、この映画を肯定するのだろうと思う。もしも年老いた時にこの映画を嫌いになっていたら、それは多分17才だった事を忘れている、ということだ。

初投稿がこれでいいのか、と思う あるO
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by chuoeiken | 2006-08-22 00:51 | 青春映画
ロゼッタ(監督リュック&ジャン・ピエール・ダルデンヌ、仏=ベルギー、99年)
 
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 重く、そして真っ直ぐな映画である。主人公ロゼッタは、「まとも」な生活をしたいと渇望している。アル中の母親とバスに暮しているのだ。ダルデンヌ兄弟のカメラはそんなロゼッタをピッタリ追い、観客を彼女の置かれた状況に放り込む。ロゼッタを取り巻く環境は複雑で、彼女の心は常に揺れ動いている。その為カメラがいくら手ぶれしても、彼女の心情を表しているようで自然に思えるのである。
 『ロゼッタ』は『魔女の宅急便』の正反対の映画である。ロゼッタの目的は、劇中まったくぶれない。だから、ストーリーは分かりやすく簡単に彼女に感情移入できる。ロゼッタは、「まとも」な仕事を探し町中を走り回る。生きるためにあらゆることを試みるのである。「キキ」とは違いロゼッタは、仕事を得るためなら汚い手も使う。喧嘩もする。人間、生きるためならあらゆることをするのだ。ロゼッタは極めてリアリティもある人物像で、まるで本当に存在しているかのようなのである。
 生きることの困難、「まとも」な生活が出来ることの有難さ、それらが実感として伝わってくる。とりわけ、ロゼッタが管理人からガスを受け取り、運ぶシーンが印象的である。ガスの重さに彼女の表情は苦痛にゆがんでいる。少女には抱えきれない現実を抱えていることを象徴しているのである。ロゼッタには、ほんの少しでも「支え」が必要だったのだ。    
                      三橋 慶太                                                    
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by chuoeiken | 2005-12-20 17:13 | 青春映画
ベルリン、僕らの革命
b0040244_21175159.jpg 今の世の中に果たして共産主義は通用するのか?という生真面目な問題提起がこの映画の基調。共産主義、なんて言葉が飛び交うあたりドイツ映画だな~と思ってしまうけど、この映画は頭でっかちな左翼映画ではなく、良識的な作りだった。
 この映画を引き締めているのは、誘拐される富豪の存在だ。望まれない資本家である彼の存在が、ともすれば暴走がちになりそうなこの映画のテーマにうまくブレーキをかけている。その反面、そんなのお構いなしに主役のエデュケーターズたちにもっと徹底的に突っ走ってもらいたかったという思いもある。
 贅沢は敵だ、と叫び続けるエデュケーターズたち。しかし彼らはいつも嗜好品のハッパを手放さなかったのが気になった。それは贅沢じゃないのか?それを手にしている時点で君たちは資本主義の恩恵にまたがっていることになるんじゃないのか?
 もっと徹底的に突っ走らないと。ハッパなんか捨てろ。車を捨てろ。服を捨てろ。文明を捨てろ。世界中に呼びかけろ。それが本当の共産主義じゃないのか?
 この映画でいいのは、後半、成り行き上みんなで人里離れてキャンプする展開だ。自然が本当に美しい。金なんかに振り回されずに、自然と一緒に過ごせたらどんなにいいか。服も着ないでみんなして生まれたままの姿で過ごせたら、どんなにいいか。でも、お金でいい思いをして、キャンプに行ってもやっぱりハッパは手放さないのが人間なんだから、しょうがない。文明を自ら壊すことなど出来ないのだ。あなたは明日から文字通り素っ裸で過ごす自信がありますか?
 かといって、共産主義は間違ったことを言っては、まあいないとは思う。みんなが平等に過ごせたら、なんてすばらしい考え方じゃないか。人間の格差を許しちゃう資本主義がまかり通っちゃうなんておかしなもんだ。世の中の悪いことは全部金が原因で起こっている。金さえなければ、何も起こりゃしないのに。

 結局、金のある世の中に正しい考え方なんて存在しないのだ(言っちゃったよ…)。頼れるのは、自分の信念のみ。
                            鈴木
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by chuoeiken | 2005-10-30 22:12 | 青春映画
キッズ・リターン
b0040244_2040284.jpg 良かった。普通に良かった。ひねくれたところがなくて、素直な映画で。こういう風に言える映画っていいよな、と思う。
 こういう映画を観ると、いつも斜に構えている自分がいやになる。この映画の素直な青臭さを受け取ればいいじゃないか。なぜむざむざ否定する必要がある?どうせ自分も何やったって「青い」と言われるんだろうに。

ネタバレってほどじゃないです
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by chuoeiken | 2005-10-16 21:38 | 青春映画
ルールズ・オブ・アトラクション
b0040244_20563298.jpg 僕の周りでは不評だったようですが、僕はえらく気に入った作品です。大学に入りたてでいわゆる五月病のようになっていたときにこの映画に出会い、非常に助けられました。
 よく「ダサかっこいい」映画ってありますが、この映画はひたすら「ダサダサ」系です。役者が演技を超えた演技をしてて、みんなそろってダメダメで、いとおしくなる。ストーリーというストーリーがなく、映画というよりは本当に大学生の日常のひとコマを捉えただけという感じもまたいいです。みんなダメダメなのに、やたら周りの風景が美しく写っていて、それがまたなんとも言えない物悲しさをかもし出しています。
 これは僕としては他人に勧めたい映画です。特に、何か新しいことを始めて周りになじめないでいる人に勧めたい。ぜひこの映画を観てください。ただしこの映画は観客を助けようとしないし、むしろ何もしてくれません。だからこそ、観てて安心できるのです。

全然映画の話じゃないです
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by chuoeiken | 2005-09-29 21:45 | 青春映画
リンダリンダリンダ
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監督/山下淳弘 出演/ペ・ドゥナ 前田亜季 香椎由宇 関根史織 ほか 
配給/ビターズエンド(05/日本/114min)

『世界中で定められた どんな記念日なんかより あなたが生きている今日は どんなに意味があるだろう』
 ブルーハーツの名曲『TRAIN‐TRAIN』の中の言葉だ。この曲自体は映画の中で登場しないのだが、どんな作品?と聞かれたらコレを言うのが一番ではないかと思う。
 見どころは韓国からの留学生・ソンと他のメンバーがバンド活動を通して「知り合い」から「仲間」に変わっていく過程。
文化祭を控えた校舎のなか、「日韓交流」と書かれた看板の下に座らされていたソン。その時点で彼女は客体化され、柔らかく疎外されていたように思える。厳しい現実、が確かにそこにはあったのに気が付いたら友達との笑い声や、廊下の空気の中に埋もれてしまっている。葛藤と微笑が積み重なっていくうちにそれは思い出になっているのかも知れない。
 物語では彼女たちの過ごした時間が「リンダリンダ」に乗って一気に昇華する。それは何かの記念日ではなく今日、生きている時間そのものだ。だから結末がない。最後に演奏した曲が「終わらない歌」だったのも、う~ん納得。(小笠原)
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by chuoeiken | 2005-09-06 03:05 | 青春映画
リアリズムの宿
リアルな日常に組み込まれるアンリアルな出来事。
この映画で言えば、ちょっとしか知らない人と一緒に行動しなければならなくなったり、紹介された宿がとんでもなく汚かったり。
誰もがいつもの生活とは違うアンリアルな時間を持たなければならない時ってあるとおもいます。
そういう時とても苦しくないですか?私はとても苦手です。
そんな状況に陥ってフガフガしている自分を傍から見たらすごい滑稽なんだろうなぁと思ってました。
この映画は、それを見事な間で感じることが出来て、すごくおかしかった。
「あー、あるある。いやだいやだ。」を心の中で連発してました。
笑いながら。時々照れながら。


お気に入りのシーンはスナックで酒を飲んだ木下があっちゃんに
支離滅裂な(恋愛)話を聞かせ、坪井がいやいや聞かされる、シーンです。
「あー、あるある。いやだいやだ。」
                    ヒサツグ
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Musical Baton について
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by chuoeiken | 2005-06-19 21:38 | 青春映画
リリイ・シュシュのすべて
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この映画について客観的に語るのは無理な気がします。だからここには僕のあまりにも率直な感想を書くのですが、2時間半、悪夢をみているようでした(断じてつまらなかったと言っているのではありません)。それも自分の中学生時代の。
この作品は描写がリアル、そして自分の過去と全く似ていない。そんな逆説を孕んでいると思います…。
他に観た人の感想が聞きたいですね…
                                                 小笠原
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by chuoeiken | 2005-01-28 05:01 | 青春映画
つぐみ

b0040244_16142450.jpg吉本ばななの小説『TUGUMI』を映画化。
僕が吉本ばななの小説に出会ったのは受験生の頃です。
たしかセンター試験(だったと思う)の過去問に『TUGUMI』の抜粋が出ていて、解答し終わった後、すごく爽やかな気分になったのを覚えています。ハタから見ているとやばいですよね、試験問題解き終わっても、しばらく問題の文章を眺めてニンマリするなんて。その日は予備校の帰りに古本屋に立ち寄って原作を買いました。

ところで、文庫版のあとがきにこんなことが書いてあります。
――突然ですが、初恋をおぼえていますか?
その人と自分がいっしょに歩くようになるだけで世界はうまくいくだろうと信じていた頃を。あの清らかなエネルギーを。
この小説はその頃の世界観、宇宙観で描かれています。とどめるのは、とてもむつかしいあの、独特に美しい丸い風景です。

宇宙観!そう、僕はこの世には、女性にしか持てない宇宙があるんじゃないかと思うんです。それはまさしく作品に登場するつぐみの様にわがままで傲慢であり、それが一つの透明な景色として完結している。そこには社会的な倫理観や観念なんて入ってこれない。
でもその宇宙には寿命があって、気が付いたら外の空気と混ざっている。

映画ではその過程が「夏」という季節を通して繊細に表現されています。監督は市川準。そういえばもうすぐ彼の最新作『トニー滝谷』が公開されますね。いや、もうしてたっけ。
                                                    小笠原
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by chuoeiken | 2005-01-21 16:20 | 青春映画
ゴーストワールド
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不器用な映画である。登場する人たちのほとんどが社会に適応できない変わり者ばかりという映画だ。この映画ではさまざまな人のさまざまな生き方を垣間見ることができる。しかし、人生はこう生きろなどと決して言おうとはしない。自分と向き合うことを考えさせる映画である。ハイスクールを卒業して大人の仲間入りをし、社会に身も心も拘束され社会の手となり足となるのも自分だし、それを拒んで自分の好きなように生きるのも自分である。自分を持ってさえいればどんな生き方をしたっていい。しかし、自分が自分を見失ったときに悲劇は訪れる。
この映画でのいわゆる悪役は、他人が持っている「自分」を否定し、排除しようとする人である(イーニドの絵をどかしてしまう人とか)。人がお互い存在している限り、そうしたことは絶えないのだろう。そうした現状を体現しているのは、「ゴーストワールド」という町そのものではないだろうか。人や建物などあらゆるものが淘汰され、しかしそれでもいつまでも自分の存在は残り、いつしか自分の町というものを見失ってしまった町。人や建物もその町の中ではゴーストに過ぎない。
ところであの謎のバスは、ゴーストワールドという町が生んだものではないだろうか。自分を見失った人たちがいつしか乗るバス。自分を見失った人たちの痛みがわかる町だからこそ生まれたバス。ゴーストワールドは、そうした人たちの望むとおりの地へ運んでくれるのだろうか。それはまったく保証できない。だが私たちも、単にバスの存在に気づいていないだけなのかもしれない。私たちは、行き先の書かれていないバスに元から身を任せるしかない運命なのだ。
                                                      鈴木


ビデオ屋さんで偶然見つけて、あれ、これ誰かレビュー書いてたやつじゃん、て思ったから見た。実際見た後に鈴木君のレビューを見るとマジで圧倒されてしまう。僕は・・・「山の郵便配達」を見た後にゴーストワールド見たからあ~やっぱアジアとアメリカは文化自体が違うよね~とか思ってただけでしたわい。バカ丸出しですねはい。
                                                      宮寺
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by chuoeiken | 2004-10-31 22:18 | 青春映画



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