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ゴーストワールド
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不器用な映画である。登場する人たちのほとんどが社会に適応できない変わり者ばかりという映画だ。この映画ではさまざまな人のさまざまな生き方を垣間見ることができる。しかし、人生はこう生きろなどと決して言おうとはしない。自分と向き合うことを考えさせる映画である。ハイスクールを卒業して大人の仲間入りをし、社会に身も心も拘束され社会の手となり足となるのも自分だし、それを拒んで自分の好きなように生きるのも自分である。自分を持ってさえいればどんな生き方をしたっていい。しかし、自分が自分を見失ったときに悲劇は訪れる。
この映画でのいわゆる悪役は、他人が持っている「自分」を否定し、排除しようとする人である(イーニドの絵をどかしてしまう人とか)。人がお互い存在している限り、そうしたことは絶えないのだろう。そうした現状を体現しているのは、「ゴーストワールド」という町そのものではないだろうか。人や建物などあらゆるものが淘汰され、しかしそれでもいつまでも自分の存在は残り、いつしか自分の町というものを見失ってしまった町。人や建物もその町の中ではゴーストに過ぎない。
ところであの謎のバスは、ゴーストワールドという町が生んだものではないだろうか。自分を見失った人たちがいつしか乗るバス。自分を見失った人たちの痛みがわかる町だからこそ生まれたバス。ゴーストワールドは、そうした人たちの望むとおりの地へ運んでくれるのだろうか。それはまったく保証できない。だが私たちも、単にバスの存在に気づいていないだけなのかもしれない。私たちは、行き先の書かれていないバスに元から身を任せるしかない運命なのだ。
                                                      鈴木


ビデオ屋さんで偶然見つけて、あれ、これ誰かレビュー書いてたやつじゃん、て思ったから見た。実際見た後に鈴木君のレビューを見るとマジで圧倒されてしまう。僕は・・・「山の郵便配達」を見た後にゴーストワールド見たからあ~やっぱアジアとアメリカは文化自体が違うよね~とか思ってただけでしたわい。バカ丸出しですねはい。
                                                      宮寺
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by chuoeiken | 2004-10-31 22:18 | 青春映画
トリック 劇場版
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 トリックシリーズを全部見ていたわけではないのだが、テレビで少し前にやっていたから感想をちょっと。堤幸彦独特の世界観は健在で、なかなか笑わせてもらった。トリックのほうもシンプルっちゃシンプルだが単純な自分は素直にだまされたし、それなりに楽しめた。ストーリーのほうは多少現実離れしていたかんがなきにしもあらずだが、話として面白くするためにはあんな感じの特異能力を使うのが手っ取り早いんだろうな~とか思った。子供の能力のことです。

 話もギャグもトリックもそれなりに面白かった。これが結論である。お手軽に楽しめる作品とでもいえばいいのかな?少し辛めの感想のようですが、個人的にはあの世界観は大好きで、主役二人のほのぼのとした関係がお子さまな自分には微笑ましく感じられた。

 しかし僕はケイゾクのほうがより好きな人間なので、仲間由紀恵の演技は中谷美紀と比べるとやっぱり見劣りするかな、と思ってしまう。バカになりきれていないというかなんというか。あれはあれで魅力はあるし、仲間さんは好きなんですが。役者の個性の問題かな。渡部篤郎も大好きである。やっぱ役者としての個性がずば抜けてると思う、ケイゾクの二人は。

 余談だが、堤作品に代表される独特のテンポは、木更津キャッツアイとかにも似たものがあると思う。あと、アメリを見たときも共通したノリを感じ、流行なのかな、とか思ってしまった記憶がある。
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                                                    宮寺
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by chuoeiken | 2004-10-27 02:14 | コメディ
パンチドランク・ラブ
「ハーモニウム」という楽器をこの映画を観るまで知りませんでした。その楽器はリードオルガンともいうそうですが、それはまったく重要ではない。この映画でこの楽器は、なんだか得体の知れない「オルガンみたいなもの」として出てきます。
いきなり楽器の話から始めてしまいましたが、そもそもこの映画にこの楽器が関係あるのかもわからない。だけど、主人公の運命の女性がその不思議な楽器の名前を知っていたこの映画で唯一の人だったというのは、なにか象徴的であると思いました。
この映画に出てくる数々の不思議なファクターはどれも話に関係なさそうで、考えるだけ無駄なのかもしれない。しかし何らかの因縁を想像せずにはいられない。ハーモニウムにしろ、テレフォンセックスにしろ、何か神のいたずらのようなものを感じます。なんというか、普通のラブストーリーを甘いお菓子にたとえるなら、この映画は、化学の実験でできてしまった色はキレイでも絶対危ない液体のようです。それくらいほかの映画と比べものにならない。
深い映画です。それだけいろんなものが混ざり合っているのですから。僕はこの映画を、男性としての尊厳を奪われた主人公を追った話であるととりました。7人もの姉に囲まれる日々にうんざりな主人公。だけど、ラストで運命の人の手添えを受けながら楽器を弾く主人公の姿を見ながら、本当の男としての器は、かけがえのない女性なしに決して生まれないのだろうか、と考えました。
ここでいくら話しても話しきれない。とにかく観てください。そして、自分なりにこの映画を味わってください。独特の浮遊感が心地よい、かなりおかしなラブストーリーです。
                                                      鈴木b0040244_0352494.jpg
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by chuoeiken | 2004-10-23 00:36 | ラブストーリー
処刑教室 最終章
b0040244_3213386.jpgブラッド・ピットの出演作の中で、1、2を争うくらいに好きです。最高にバカです。これだからB級映画はたまりません。やめられないとまらない~♪です。この映画は私が見たB級映画の中でも五つ星レベル☆だと確信(?)しております。お泊りで友達と夜中にポップコーンでも食べながらツッコミまくって見たら相乗効果でウマー確実でSHOW!私はそうでした。胸がドキドキ(ドキがムネムネなのかもしれない)ワクワクさせてくれるありがたい作品でした。                                                    長嶋
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by chuoeiken | 2004-10-19 23:45 | バカ映画
ネクロマンティック<特別編>
b0040244_3193361.jpgネクロフィリア(死体愛好趣味)+ロマンティック=ネクロマンティック なんて素敵なタイトルなんだ(ToT)素敵すぎてタイーホしちゃうぞ。私的には今までに見たホラーの中で1番血が美しかったと思っています。作り・画質が荒く、そしてそれがかえってリアルで、初めて見た時は正直オエッってなりました。しかしこの映画は題材が素敵だし(→妻が死体と駆け落ちするなんて素敵すぎる。最高の美学です。)流れる音楽は心地良いし、映像が素敵で惚れました。この映画の熱狂的信者に支持されるのも頷けます。
                                                      長嶋
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by chuoeiken | 2004-10-19 23:27 | ホラー
サイモン・バーチ
b0040244_316680.jpg<あらすじ>サイモン・バーチは12歳、生まれつき体が小さく、身長わずか96センチ。信仰深く、野球が大好きな男の子だ。彼は「神様は何か理由があって僕を小さくしたに違いない」と考え、自分が神様の何か特別な計画の道具であると信じている。彼には私生児として生まれたジョーという親友がいる。ある日2人はある事件をきっかけに、ジョーは実の父親を、サイモンは自分の使命は何かを探し始める・・・。

サイモンの信仰深さは偽善や嫌味をひねくれ者の私でも感じません。純粋な信仰の深さにとても心を打たれました。”物事には全て意味があり、神様に計画されている”本当、神様の計画を私も感じました。私は信者ではありませんが、カトリックの学校に通って6年宗教を学びましたが、神を信じ信仰するって素敵なことなんだなぁとこの映画に初めて気づかせてもらいました。

オススメのクリスマス映画です☆                                 長嶋
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by chuoeiken | 2004-10-19 22:28 | ヒューマンドラマ
恋の門
一言でいって、これは映画ではないです。舞台に近いというか、これそのまま舞台でやってもいけるんじゃない?と思ってしまいました。まあ松尾スズキが監督なのだからしょうがないっちゃあそうかもしれません。しかし、始まりから終わりまでずっと舞台のノリでやられるのはなんだかなあ…。ずるいですよね。だってこの作品はあくまでも『映画』であって、『舞台』ではないのだから。
ストーリーは、オタクと自称漫画芸術家の二人が、価値観の違いを乗り越えて結ばれるという結構王道なラブストーリーです。私は原作を読んではいないのですが、原作とは結構違うみたいですね。役者も良い演技をしており、とくにコスプレマニアのOL・恋乃を演じた酒井若菜は素晴らしいです。それに自称漫画芸術家・門の松田龍平。彼は本当に作品ごとに成長していきますね。彼の出演作の中ではこの作品が一番いい演技をしています。
しかし過剰なサブカル系の方々のカメオ出演は松尾さんの友達自慢にみえるし、舞台的演出は鼻につくし、おいしいところは松尾さん演ずる元売れっ子漫画家・毬藻田がもってくし・・・松尾ファンにはたまらないのかもしれませんが、「結局松尾さんの自己満足じゃん」と思ってしまいました。決して悪い作品ではないのですけどね。笑えるところも結構あるし。b0040244_18315817.jpg
まあ、個人的には塚本晋也と松田龍平のツーショットがみれただけでも満足でしたけれど。

さーばー
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by chuoeiken | 2004-10-18 18:32 | ラブストーリー
モンキーボーン
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外見は、なんだか得体の知れないファンタジーですが、予想外に面白いです。そしてかなり黒い。どこかティム・バートンの世界をほうふつとさせますが、それもそのはず、この映画の監督は、かの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」も監督したヘンリー・セリックという人です。
人気漫画家の主人公が不慮の事故で昏睡状態に陥り、昏睡中に連れて行かれるという暗黒の世界で、自分の漫画で作り出したキャラクターであるモンキーボーンと出会うという話です。その後もストーリーは二転、三転としますが、モンキーボーンはこの映画で徹底した悪役として描かれているのに好感が持てます。こういうふざけたキャラは、えてして中途半端な味方キャラになりかねませんから。(スクービー・○○○とか・・・)
この映画のテーマは、誰もが自分の中に持っている黒い自分とどう向き合うか、ということだと思います。野性的な欲望むき出しの部分もあってこその自分なのだというメッセージは、変に救われます。
カタいこと抜きにしても十分楽しめます。終盤の追いかけっこはあまりにありえなくてインパクト満点だし、ハムナプトラであんなにかっこよかったブレンダン・フレーザーの壊れっぷりも妙にマッチしてて笑えます。気になるのが、あの大物作家の出演。かなり笑いましたが、あれは本物なのでしょうか・・・?
                                                      鈴木
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by chuoeiken | 2004-10-17 22:07 | コメディ
未来世紀ブラジル(若干ネタバレ)
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不思議な巨匠、テリー・ギリアムの初期SF。映画ファンでなければ、こういうアクの強い映画を観る人は少ないだろう。しかし、隅から隅まで情報で敷き詰められた画面は、はまってしまえばこんな面白いものもない。
この映画の主題をごく簡単に言うなら、行き過ぎた情報化社会への風刺ということになるのだろうが、それだけにとどまらないものを感じさせるパワーが、この作品をいまだ目新しいものにしている(約20年前の作品)。

この映画には、現実と夢との二つの世界が出てくるが、終盤まで来るとだんだんその境界線は曖昧になってくる。情報によって人は行動し、いや行動させられ、感情も情報によって操作され、もはや情報が意志を持って私たちを支配し、現実とは異なった夢を見せているのではないか、とまで思わせる仕掛けだ。
こうした世界観は「マトリックス」にも受け継がれていたが、情報省などという組織まで登場し、情報がより卑近なものとして挙げられている今作の世界のほうが、より恐ろしく切実なものとして感じられる。

これ以外にも解釈の余地ありあまる映画だが、とりあえずこの話がすべてファンタジーだったのだと見ないことには始まらないだろう。
強いていえばラストだけが現実なのだろう。もしかしたら私たちも、薄暗い部屋の奥底でイスに縛られ、いい夢、つまりこの映画のテーマソング(←たぶん皆さん知っています)が描くようなユートピアを見せられているだけなのかもしれない。が、残念ながらそれを知るすべはない。
                                                     鈴木
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by chuoeiken | 2004-10-15 21:35 | SF
ギガンティック
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一風変わったドイツ映画です。ストーリーらしいストーリーはなく、突然外国へ旅たつと言い出した友人を送るために、仲間だけで最後の夜を過ごすというだけの話です。
なぜ突然仲のよかった友達が、仲間を離れて外国へ行くと言い出したのか結局わかりません。僕はこの話を、友情の端的な形であると思いました。

友情とは、お互いの成長のためにあるもので、くっつきすぎて成り立つものではありません。だから、ある日からコレというきっかけもないのに、あんなに仲のよかった友人と音信が途絶えたり疎遠になったりするのです。突然友人が外国へ行くと言い出すことがないにしても、どんな友情もそれとあまり変わらないのではないでしょうか。

だから、この映画を観ていて既視感を覚えます。この映画を風変わりだと思ったのは、この映画のリアルさゆえです。
「スタンド・バイ・ミー」なんかと合わせて観てください。友達を大切にしたくなります。

鈴木
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by chuoeiken | 2004-10-15 02:21 | 青春映画



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