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スターシップ・トゥルーパーズ
b0040244_232346100.jpg 学校のみならず、ブログも盛大に夏休みをとってしまいました。そのこととこの作品を観たこととは何の関係もありませんが。はい、まったくいつものことです。
 休み明け早々こんな映画の紹介であります。まぁそれにしても、見た目にも精神的にも気持ちの悪い映画でした。僕はポール・バーホーベンって人が大の苦手なんです。この人の映画はいつも心底狂っているから、観てて気持ち悪いというか、怖くなってくるんです。この映画には、「市民」と「一般民」とに人々を分類するという狂気の沙汰としか思えないような設定があるんですが、それというのが単に兵役を終えているかいないかの違いだけというのです。もしも人としての権利を得るための手段が「参戦すること」だけという世界になってしまったら、人はいつまで正気を保っていられるのでしょう。こういうそこはかとなくイヤ~な情景を臭わせてくれる設定が実にバーホーベン的であり、僕がこの人を好まないゆえんでもあるのです。
 戦争を経験したことのない人たちが心から戦争を理解するのは、とても難しいことだと思います。きっと想像をはるかに超えた世界なんだろうから。物理的に破壊された世界は想像できたとしても、人の心が死んでしまう世界というのは平和な今では知りようがないでしょう。戦争は正気で出来るものではないですから。この映画も例外ではなく狂っているわけですが、あろうことか僕は、ばたばた虫たちをなぎ倒していく戦士たちの姿に興奮を覚えていたのです。何かが僕の中で麻痺してしまった。彼らが正気を失っているなどと思いもせずに、僕は果敢にも「参戦」していたのです。
 食事中の方にはちょっと不快な話ですが、僕がこの前歩いていたら道端でゴキブリのような虫が腹から内臓出して仰向けでじたばたしていたんですね。それがとても苦しそうで見てられないから、楽にしてあげたくて一息にぷちっと踏んだわけです。こう言うと何だかきれいごとのように見えるのですが、あんな一寸の虫相手に、僕の中に何だか妙な気分が残ったのでした。だけどこういう気分になれるということは、自分の心の平穏や世界の平和が保たれているからで、いくら虫と人間の対決であっても、お互いに憐れみとか正気を失ったらもうそれまでなんだな、としみじみ感じたのでした。戦争のことは僕も本当には理解していないし、出来ないのかもしれませんが、この映画を観る限りでは、戦争はイヤです、本当に。あわよくば、こんな大量虐殺ムシキング映画を家で無責任に笑い飛ばしながら観ていられる平和がいつまでも続いたらいいな、なんて思ったり。ああ。
 
                            鈴木
by chuoeiken | 2005-09-13 23:38 | SF
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